【翻訳】デザイン変更によりユーザーエクスペリエンスが向上したことを示す8つの方法

measuringu.com Jeff Sauro, PhD March 1, 2011

インタラクションをシンプルにし、バグを減らし、機能を強化するために、多くの努力が払われています。

これらの変更は、ある人にとっては当然のことかもしれませんが、他の人(特に予算担当者)にとっては当たり前のことではないかもしれません。

ユーザー・エクスペリエンスを向上させるための努力と、その努力の結果の両方を明文化しておくことは重要です。ベンチマークテストや、両方のインターフェースを同時に使用した比較テストで、変更前と変更後のインターフェースを測定するとよいでしょう。

ここでは、デザインが改善されたことを示す8つの方法をご紹介します。

  1. 使いやすさの実感上の向上システム・ユーザビリティ・スケール(SUS)のようなアンケートを用います。ユーザーの生産性が2倍になったとしても、ユーザーがアプリケーションを使いやすくなったと思わなければ、ネガティブな口コミで大きなダメージを受けてしまいます。SUSスコアの統計的な向上を示すステップバイステップのガイドと計算機も用意されています。
  2. タスクにかかる時間の短縮:顧客情報の管理、販売注文の記録、タイムシートの入力など、ユーザーがタスクを完了するまでの時間が短縮されたことを示すことは、経営陣やユーザーが評価する指標となります。
  3. 熟練ユーザーの生産性の向上KLM(Keystroke Level Modeling)を用います。実際のユーザをテストする時間や予算がないが、繰り返し行われるタスクがある場合、KLMのような認知的モデリング手法を使用することで、タスク時間の相対的な短縮と作業者の生産性の向上を迅速に生成することができます。
  4. テスト中にユーザーが遭遇するUI上の問題数の減少ユーザビリティの問題を好む人はいませんし、低予算のディスカウントユーザビリティの取り組みであっても、問題の発見と修正に重点を置いています。デザイン変更の前後でユーザーが遭遇している問題の数、深刻度、および説明を文書化するだけです。問題の数と深刻度の両方が減少したことを示すことができます。
  5. 主要タスクの完了率の向上:どんなアプリケーションにも、ユーザーがどうしても理解できない素晴らしい機能があります。多額の投資をした機能の周辺にあるタスクの完了率が上がることで、機能の肥大化を招くことなく、プロダクトに新たな命を吹き込むことができます。人は機能ではなく利点を買うものであり、ユーザビリティは重要な利点です。
  6. カスタマーサポートへの問い合わせ数の減少ユーザーインターフェースの問題やタスクの失敗は、カスタマーサポートへの高額な問い合わせにつながります。デザインを変更することでサポートへの問い合わせ回数が減ることは、企業にとって簡単に定量化できる節約になります。
  7. コンバージョン率の向上:より多くのブラウザ利用者を会員に、そしてより多くの会員を購入者にすることは、A/Bテストの中核をなすものです。コピー、レイアウト、ナビゲーションのシンプルな変更が、大きな数字につながります。
  8. タスクレベルの満足度の向上SEQ(Single Ease Question)等を用います。SUSのような総合的な満足度評価は、プロダクトに対する一般的な評価を教えてくれますが、何を修正すべきかを診断するのにはあまり役に立ちません。SUSのような総合的な満足度は、プロダクトの一般的な評価を示すものですが、何を修正すべきかを診断するのにはあまり役立ちません。タスクを実行した直後に簡単な質問をすることで、レーザーのような正確さを得ることができます。最終的には、タスクレベルの満足度向上がアプリケーションレベルの満足度向上につながり、口コミで広がっていきます

もし、あなたが設計変更の影響を測定し、その利益を定量化しなければ、他の誰かがそれを行うでしょう。人々に推測を強要してはいけません。ユーザーエクスペリエンスの向上をシンプルに定量的に測定することで、デザインの努力を正当化するためのデータが得られ、どのような方法が効果的であったかをよりよく知ることができます。